「お問い合わせはこちら」のボタンは、丁寧で正しい導線に見えます。けれど、まだ相談するかどうか決めていない大多数の訪問者を受け止める窓口が、いまのサイトのどこにもないのかもしれません。

30秒で理解|よくいただくご相談を会話にまとめました(お忙しい方は、ここだけでもどうぞ)

経営者
「お問い合わせはこちら」のボタンはきちんと置いてあるのに、押してくれる方がほとんどいません。文言や色の問題なのでしょうか。
ボタンの見た目より、入口の考え方にあると考えます。名前や電話番号の入力は負担が大きく、営業の連絡が来る心配もあり、情報を集めている段階の方は押しにくいようです。
テラデザイン代表 小宮山
経営者
では、問い合わせフォームは外してしまって、別のものに置き換えたほうがよい、ということでしょうか。どんなものを置くのかも知りたいです。
フォームは残して構いません。3問ほどで答えられる診断を、気軽な入口として添える形が考えられます。答え始めると最後まで進みたくなる心理が働き、結果が自分向けに見えることも反応につながると考えます。
テラデザイン代表 小宮山
経営者
診断というと難しそうですが、うちのような小さな会社でも、今の体制のまま、すぐに作れるものなのでしょうか。費用の面も気になります。
無料のツールで始められるため、まずは主力のサービスを1つに絞り、「悩み・理想・制約」の3問から試作してみてはいかがでしょうか。公開後に、どの設問で離れるかを見て直していく進め方です。
テラデザイン代表 小宮山

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先に結論

目次:問い合わせフォームはもう古い?顧客の指を止めない

  1. あなたのサイトの問い合わせフォーム、CV率は何%ですか?
  2. なぜWeb診断はクリックされるのか
  3. 中小企業でも10万円で作れる時代
  4. 千葉県のサロンで起きた変化
  5. 今すぐ作れる診断3問テンプレ

あなたのサイトの問い合わせフォーム、CV率は何%ですか?

業界平均は0.5〜1%です。1,000人来て、5〜10人しか問い合わせない計算。残りの990人は何も残さず去っていきます。

これを5〜8%に引き上げる魔法のような手法が「Web診断」です。

ここでいう「CV率」とは、サイトを訪れた人のうち実際に行動を起こした人の割合を指す言葉です。中小企業のホームページ担当者からよく聞くのが「アクセスは増えているのに問い合わせが増えない」という悩みですが、その原因の多くは訪問者数ではなく、入口の設計にあると考えられます。

問い合わせフォームが敬遠されやすい理由は、主に次の3つと考えられます。

つまり問い合わせフォームは、すでに検討・契約の意思がある程度固まった一部の見込み客しか拾えない設計になっているのです。残りの大多数を取りこぼさない仕組みが、次に説明するWeb診断です。

業種を問わず、一般的な目安として次のようなCV率の差が見られると考えられます。

数値の幅はあくまで一般的な目安ですが、業種を問わず数倍の差が出やすい傾向にあると考えられます。自社の現在のCV率がわからない場合は、まずアクセス解析ツールで「訪問者数」と「問い合わせ件数」を1ヶ月分確認するところから始めるとよいでしょう。

なぜWeb診断はクリックされるのか

人は「自分のことを知りたい」生き物です。

「無料相談はこちら」と書いてもクリック率は伸び悩みがちです。でも「3問で分かる!あなたの〇〇タイプ診断」といった診断形式に変えるだけで、クリック率が大きく改善する傾向があります。

理由は単純:

  1. 答える行為自体に達成感がある
  2. 結果が自分専用に感じられる
  3. 押した瞬間に「答えてしまったから最後まで」という心理が働く

行動経済学ではこの現象を「ザイガルニク効果」と呼びます。人は始めたことを最後までやり遂げたいという心理が働くため、3問程度の軽い診断であれば、最後まで回答してしまう人が大半になると考えられます。

実務で診断コンテンツを作る際は、次の3点を意識すると反応率が上がりやすくなります。

逆に、質問数が多すぎたり選択肢が5個以上あったりすると、回答途中で離脱されやすくなります。診断は「気軽に始められて、思ったより早く終わる」体験にすることが大切だと考えられます。

中小企業でも10万円で作れる時代

「診断コンテンツって制作コストが高そう」——これも誤解です。

無料ツールで十分始められます。制作方法を選ぶ際の目安は、次のように考えるとよいでしょう。

重要なのは金額の大小ではなく、「今週中に公開できるか」という実行スピードだと考えられます。診断コンテンツは一度作って終わりではなく、公開後の反応を見ながら質問文や選択肢を調整していく前提で運用するとよいでしょう。

副次的な効果として、診断結果ページを複数パターン用意すると、検索エンジンやAI検索経由の流入経路が増える傾向もあると考えられます。「〇〇タイプの方への提案」といった形で結果ページごとに具体的な内容を書き分けておくと、コンバージョン導線だけでなく情報収集段階の見込み客との接点づくりにも役立つでしょう。

千葉県のサロンで起きた変化

リピート率も新規も伸び悩んでいた美容サロン。問い合わせフォームを「髪質3問診断」に変えただけで、こんな変化が起きました。

訪問者数は増えていないのに、結果が4倍。これがCTA設計の威力です。

この変化の背景には、単に「診断形式にした」だけでなく、次のような設計上の工夫があったと考えられます。

一般的な目安として、業種を問わず診断コンテンツ導入後はリード獲得数が2〜4倍程度に伸びるケースが多く報告されています。ただし効果の大きさはサイトへの流入数や業種によって変動するため、まずは小さく試して数字を確認することをおすすめします。

今すぐ作れる診断3問テンプレ

質問設計のコツは、業種を問わず「悩み」「理想」「制約」の3軸に集約することです。以下はそのまま使えるテンプレートです。

「悩み・理想・制約」という骨組みは業種を問わず応用できます。業種ごとの質問テーマの例は次の通りです。

これだけで完成。今週中にやってみてください。

公開前に、次の5点だけ確認しておくと安心です。

  1. 診断への入り口(バナー・ボタン)がトップページの目立つ位置にあるか
  2. スマートフォンで最後まで回答できるか(入力項目が押しやすいか)
  3. 診断結果からLINE登録・予約への導線が1クリックで完結するか
  4. 診断結果の文面に、次に取るべき行動が明記されているか
  5. 公開後1〜2週間で回答率・離脱ポイントを確認する仕組みがあるか

公開して終わりにせず、どの設問で離脱が多いかを定期的に振り返ることで、精度を高めていくことができると考えられます。

問い合わせフォームを完全になくす必要はありません。診断コンテンツを「気軽な入口」として併設し、フォームは「本気度の高い相談」の受け皿として残す、という併用が現実的な着地点ではないでしょうか。まずは自社の主力サービス一つに絞って、3問診断を試作してみてはいかがでしょうか。


著者プロフィール

小宮山 泉(株式会社テラデザイン代表)。中小企業のリード獲得型コンテンツ設計多数。東京都八王子市を拠点に、Web制作とAI活用支援を2017年から手掛けています。診断コンテンツやLINE連携を含むCTA設計のご相談は、LINE無料相談から承っています。

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著者プロフィール

小宮山 泉(株式会社テラデザイン代表。中小企業・店舗のWeb制作とAI活用を支援しています。業種ごとの現場感を踏まえ、無理のない範囲での導入提案を心がけています。)