【2026年6月時点】AIツールの使い分けメモ
本記事で紹介する手法は、ChatGPT以外のAIでも実践できます。現時点のおすすめの使い分けは、画像生成=ChatGPT(GPT Image)/提案書・アプリ開発・業務自動化・コーディング=Claude CodeやCodex/文章作成・分析=Gemini・Claude・ChatGPTです。最適なツールはタイミングによって変わるため、導入の際は最新情報をご確認いただくか、お気軽にご相談ください。
ブログ更新が続かない最大の原因=時間
「ブログを書いた方がいいのはわかっている。でも1記事に3時間もかかるなら、今月は難しい」——これは、テラデザインが中小企業の経営者の方からよくいただくご相談です。一般的な目安として、ブログ1記事にかかる作業時間は、次のように内訳されることが多いようです。
- テーマ・構成を考える:30〜40分
- 本文を書き起こす:90〜100分
- 見出し・装飾・画像を整える:20〜30分
- 誤字脱字・表現の見直し:20〜30分
合計するとおよそ3時間です。経営者ご本人が本業の合間にこれだけの時間を確保するのは、決して小さな負担ではないと考えられます。ここで発想を変え、「構成・下書き・見出し設計」はChatGPTに任せ、人間は「現場の経験・自社ならではの一言・最終チェック」に集中する、という役割分担にすると、作業時間は大幅に圧縮できます。「ブログ書こう」と思っても3時間かかる。だから挫折する。15分にすれば月20本書けます。
時間がかかる本当の理由
多くの場合、時間を奪っているのは「本文を書く作業」そのものではなく、「何を書けばいいか決まらず、白紙の画面の前で悩んでいる時間」です。構成案さえ先に決まっていれば、本文執筆のハードルは大きく下がると考えられます。
逆に、ブログ更新が止まってしまうと、検索エンジンに評価される記事の母数が増えないだけでなく、サイト全体が「更新されていない=現在も営業しているか不明」という印象を与えてしまう可能性も考えられます。特にGoogleビジネスプロフィール(GBP)と連動させて集客している場合、ブログの更新が滞ると、マップ検索・自然検索の両面で機会損失につながりやすいと言えます。逆に言えば、月1〜2本のペースを月10〜20本に引き上げるだけでも、蓄積される情報量の差は年単位で大きくなっていくと考えられます。
15分執筆7ステップ
具体的な手順は次の7つです。それぞれの目安時間は合計で約15分になるよう設計しています。
- キーワード設計(2分):狙う検索キーワードを1つ決めます。「地域名+業種名+お悩み」の組み合わせが基本です。例:「八王子 リフォーム 補助金」。
- 構成案生成(2分):ChatGPTに「このキーワードで検索する人が知りたいこと」を尋ね、見出し(h2・h3)の骨子を作らせます。
- 本文生成(3分):構成案の見出しごとに本文を生成させます。プロンプトには「ですます調」「専門用語はやさしく説明」などトーン指定を必ず入れることをおすすめします。
- 自分の経験追加(3分):AI生成文だけでは自社らしさが出にくいため、実際の事例やお客様の声、現場で感じたことを1〜2段落分、自分の言葉で書き足します。7ステップの中でも、最も重要な工程と考えられます。
- FAQ生成(1分):「このテーマでよくある質問を5つ、回答つきで」と依頼し、AEO(AIの回答エンジン対策)を意識したFAQブロックを作ります。
- SNS文生成(2分):同じ記事から140字・400字など複数パターンの告知文を作らせ、X(旧Twitter)・Instagram・LINE公式アカウントなどに転用します。
- 校正・公開(2分):誤字脱字や、業種によっては薬機法・景品表示法に触れる表現がないかを最終確認したうえで公開します。この工程だけは、人の目でのチェックを省略しないことをおすすめします。
ポイントは、AIに「すべて」を任せないことです。構成づくり・文章のたたき台・表現のバリエーションはAIが得意な領域として任せ、経営者にしか書けない「経験」「判断」「最終責任」は人が担う、という役割分担が、時短と記事の質を両立させるコツと考えられます。
始める前のチェックリスト
- ChatGPT等の生成AIアカウントを用意しているか
- 自社の強み・実績・お客様の声を3つ程度メモしてあるか
- 狙いたいキーワード(地域名+業種名+お悩み)を決めてあるか
- 公開先(自社サイト・note等のブログ機能)と公開手順を把握しているか
よくある失敗パターン
- AIが生成した文章をそのまま貼り付けて公開してしまい、他社の記事と似た内容になる
- キーワードを絞り込まず、1記事で複数のテーマを扱おうとして内容がぼやける
- ステップ4「自分の経験追加」を省略してしまい、自社らしさが記事に残らない
- 校正を省き、業種特有の注意表現(薬機法・景品表示法等)のチェックが漏れる
いずれも、AIに任せる工程と人が担う工程の線引きがあいまいなまま進めてしまうことが原因になりやすいと考えられます。7ステップのうち、ステップ1・4・7だけは人の判断を必ず挟む、というルールにしておくと、失敗を防ぎやすくなります。
そのまま使えるプロンプト例
構成案生成:「〇〇業(地域名)の経営者向けに、キーワード『△△』で検索する人が知りたいことを踏まえ、ブログ記事の見出し(h2・h3)を5〜7個、ですます調で提案してください」
本文生成:「上記の見出し『□□』について、中小企業の経営者向けにやさしい言葉で300〜400字程度で説明してください。専門用語には簡単な補足を入れてください」
FAQ生成:「このテーマについて、お客様からよくいただく質問を5つ、Q&A形式で作成してください。回答は100字程度でお願いします」
これらのプロンプトは、そのまま使うだけでなく、業種名・地域名・自社の強みを書き換えて何度も使い回すことをおすすめします。1つのプロンプトを自社用にカスタマイズして保存しておけば、2記事目以降はさらに短い時間で執筆できるようになると考えられます。
実例
実際に、7ステップの運用に切り替えた企業様の変化を、一般的な目安として整理すると次のとおりです。
| 項目 | 改修前 | 改修後 |
|---|---|---|
| 月ブログ | 4本 | 20本 |
| 自然検索流入 | 月420 | 月2,100 |
| 月Web問合せ | 12件 | 38件 |
更新頻度が上がったことで検索エンジンに評価される記事の母数そのものが増え、結果として自然検索流入・問い合わせ数の増加につながったと考えられます。もちろん効果には業種・地域・競合状況による差があり、この数値がそのまま再現されるわけではありません。あくまで一般的な目安としてご参考ください。
運用面で変わった点は、更新数そのもの以上に「ブログ執筆が特定の担当者だけの属人的な作業ではなくなった」ことと考えられます。7ステップという型が決まっているため、担当者が変わっても一定の品質を保ちやすく、繁忙期で執筆時間が取れない月でも、最低限の更新を止めずに続けられるようになった、という声もいただいております。
効果が出やすい業種の傾向
- 地域名+業種名で検索されやすい店舗ビジネス(整体院・飲食店・リフォーム等)
- お客様からの質問パターンが多く、FAQ化しやすい業種
- 施工事例・症例・体験談など「経験の蓄積」を強みにできる業種
この記事のまとめ
- 1記事3時間かかる作業は、構成・下書きをAIに任せることで15分程度まで圧縮できると考えられます
- AIに任せる工程(構成・下書き・FAQ・SNS文)と、人が担う工程(経験の追加・最終校正)を分けることが失敗しないコツです
- 更新頻度が上がることで、自然検索流入・問い合わせ数の増加が期待できます
- どのAIツールを使うべきかはタイミングによって変わるため、迷ったら最新情報の確認、または専門家への相談をおすすめします
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LINEで無料相談する著者プロフィール
小宮山 泉(株式会社テラデザイン代表)。2017年の創業以来、中小企業・個人事業主向けのWeb制作と生成AI活用支援に携わっています。日々のブログ・提案書づくりの中で実際に検証したAIツールの使い分けや業務効率化のノウハウを、実務目線で発信しています。
