はじめに(この記事は約7分で読めます)

「パソコンで見ると問題ないのに、スマホで見ると文字が小さい」「ボタンが押しづらい」というホームページを見かけることは少なくありません。多くの中小企業様にとって、ホームページの見た目は制作時にパソコンの画面で確認して終わり、というケースも多いのではないでしょうか。しかし実際にホームページを訪れる方の多くはスマートフォンを使っており、スマホでの見づらさは検索での評価や問い合わせ数にも関わってくる可能性があります。本記事では、スマホ対応を見直すことで期待できる変化と、自社サイトの状態を確認する方法を整理しました。

目次:スマホ対応を見直すと何が変わるか

  1. 結論:スマホ対応を見直すと期待できる変化
  2. なぜ「見づらさ」は気づかれにくいのか
  3. 検索での見られ方への影響(モバイルファーストインデックスとは)
  4. 問い合わせ数・滞在時間への影響
  5. 自社サイトのスマホ表示を確認する方法
  6. 改善を進めるときの考え方

1. 結論:スマホ対応を見直すと期待できる変化

結論から述べますと、スマホで見づらいホームページを改善すると、検索での評価の改善と問い合わせ数の増加の両方につながる可能性があると考えます。Googleはスマートフォンでの表示を基準にサイトを評価する仕組みを採用しており、見づらさは検索結果での見られ方にも影響しうるためです。また、見づらいサイトはせっかく訪れてもらっても途中で離脱されやすく、問い合わせや電話といった行動にたどり着く前に離れてしまうことも考えられます。スマホ対応は単なる見た目の問題ではなく、集客全体に関わる要素と捉えるとよいのではないでしょうか。

2. なぜ「見づらさ」は気づかれにくいのか

スマホの見づらさが見過ごされやすい背景には、確認の習慣そのものが関係していると考えられます。ホームページの制作や更新の相談は、パソコンの画面で行われることが多く、完成後にスマホで実際の表示を確認する機会が少ないというケースを見かけます。また、経営者様自身がパソコンで仕事をされている場合、お客様の多くがスマートフォンから訪れているという実感を持ちにくいことも一因ではないでしょうか。たとえば工務店様のサイトであれば、施工事例の写真をパソコン用のレイアウトのまま掲載していると、スマホでは一枚ずつ縦に大きく表示され、知りたい情報まで辿り着くのに時間がかかってしまうことも考えられます。

3. 検索での見られ方への影響(モバイルファーストインデックスとは)

Googleは「モバイルファーストインデックス」という仕組みを採用しており、基本的にスマートフォン向けの表示内容を基準にサイトを評価しています。モバイルファーストインデックスとは、パソコン版ではなくスマホ版の表示内容を優先して検索順位の判断材料にする仕組みのことです。つまりパソコンでは整って見えるサイトであっても、スマホ表示に不備があると、検索での評価に影響する可能性があると考えられます。文字が極端に小さい、ボタンが密集していて押しにくい、横にスクロールしないと内容が見えないといった状態は、評価にとって望ましくない要素とされることが多いようです。

4. 問い合わせ数・滞在時間への影響

スマホでの見づらさは、検索結果に表示された後の行動にも影響すると考えられます。せっかく検索結果からサイトを訪れてもらえても、文字が読みにくかったり、知りたい情報になかなか辿り着けなかったりすると、途中で離脱されてしまうことが少なくありません。たとえば美容室様のサイトで、予約ボタンがスマホ画面の外に隠れてしまっているような状態では、予約したい気持ちがあっても行動に移せないまま離れてしまう可能性があります。見やすく整えることで、滞在時間が延び、問い合わせや電話といった行動につながりやすくなることが期待できます。

5. 自社サイトのスマホ表示を確認する方法

自社サイトのスマホ対応の状態は、特別な知識がなくても、以下のような手順で確認できます。

これらを確認してみて不安な点があれば、ホームページを作った制作会社に「スマホでの見やすさは問題ないか」と一言相談してみることをおすすめします。

6. 改善を進めるときの考え方

改善を進める際は、全体を一度に作り直す必要はなく、優先度の高い部分から見直していくという考え方でよいのではないでしょうか。たとえば問い合わせボタンの位置や文字サイズといった、すぐに行動に影響する部分から整えることで、比較的早い段階で変化を実感しやすいと考えられます。サイトの作りが古く、部分的な修正が難しい場合は、スマホでの表示を前提に作られたテンプレートへの切り替えを検討する方法もあります。いずれの場合も、現状のどこに課題があるのかを把握したうえで、優先順位を決めて進めることが大切と考えます。

まとめ

スマホでの見づらさは、検索での評価と問い合わせ数の両方に関わる可能性がある要素です。要点を振り返りますと、モバイルファーストインデックスによって検索評価に影響しうること、見づらさが離脱や問い合わせの減少につながりやすいこと、そして自分のスマートフォンで実際の表示を確認するだけでも課題が見えてくることの3点が挙げられます。まずは自社サイトをスマートフォンで開いて確認してみるところから始めてみてはいかがでしょうか。

よくある質問

Q. モバイルファーストインデックスとは何ですか。 A. Googleがサイトを評価する際、パソコン版ではなくスマートフォン版の表示内容を基準にする仕組みのことです。スマホでの見づらさは検索での評価に影響する可能性があると考えられています。

Q. パソコンで見やすければ、スマホ対応は不要ですか。 A. パソコンでの見やすさとスマホでの見やすさは別の観点であり、どちらか一方だけでは十分とはいえないと考えられます。実際の訪問者の多くがスマートフォンを使っていることも少なくないため、両方の確認をおすすめします。

Q. 自社サイトがスマホ対応されているか分からない場合はどうすればいいですか。 A. まずは自分のスマートフォンで実際にサイトを開いて確認してみることをおすすめします。不安な点があれば、ホームページを作った制作会社に相談してみるのもよい方法と考えます。

Q. 部分的な改善と作り直し、どちらを選べばいいですか。 A. 現状の課題の大きさによって異なります。ボタンの位置や文字サイズなど部分的な調整で対応できる場合もあれば、サイトの構造自体が古く、作り直しのほうが効率的な場合もあるため、制作会社に現状を見てもらいながら判断することをおすすめします。

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著者プロフィール

小宮山 泉(株式会社テラデザイン代表。中小企業・店舗のWeb制作とAI活用を支援しています。業種ごとの現場感を踏まえ、無理のない範囲での導入提案を心がけています。)