「Web担当者を募集しても、応募がほとんど来ない」「やっと採用できても、数年で辞めてしまう」。ホームページやSNSの運用を任せたくてWeb人材の採用に動いた中小企業の経営者様から、こうした声をよく伺います。求人票の書き方を見直しても状況が変わらないとすれば、採用活動そのものより構造的な理由があるのではないかと考えます。今回は、その理由を整理したうえで、採用に頼らずWeb運用を続けるための現実的な方法についてお伝えします。採用がうまくいかない状況が続くと、経営者様自身が疲弊してしまうことも少なくありません。
1.Web人材が中小企業を選びにくい理由
Web制作・運用の実務経験を持つ人材の多くは、最新技術に触れ続けられる環境や、複数の案件・技術に関わりながらスキルを伸ばせる環境を求める傾向があると考えます。一人の担当者としてすべてを任される中小企業の環境は、学べる機会が限られていると受け止められやすい面があります。
加えて、給与水準や待遇面でIT系企業・制作会社と条件をそろえるのは、中小企業にとって簡単なことではありません。条件面だけで比較されると、選択肢から外れてしまうことも少なくないと考えます。
こうした背景から、求人を出してもWeb系のスキルを持つ人材からの応募自体が集まりにくいという声を、多くの経営者様から伺います。
こうした状況は今後さらに強まる可能性があり、採用市場の変化を待つだけでは状況は好転しにくいと考えます。
2.「一人担当」という仕組み自体のリスク
仮に採用できたとしても、Web担当者が一人しかいない体制には限界があると考えます。担当者が休職・退職した瞬間に、ホームページもSNSも更新が止まってしまう、いわゆる属人化のリスクです。
中小企業のミカタサービスへのご相談でも、「前任のWeb担当が辞めてから、ホームページが2年以上更新されていない」というご相談は珍しくありません。
一人に依存する体制は、採用できている間はよくても、いなくなった瞬間に情報発信がゼロになってしまうという不安定さを抱えています。
属人化した体制は、担当者本人にとっても大きなプレッシャーとなり、結果的に離職の引き金になることもあると考えます。
3.求人票を工夫しても解決しない理由
「未経験歓迎」「研修制度あり」といった求人票の工夫は、応募数を多少押し上げることはあっても、スキルを持った即戦力人材の応募を増やす効果は限定的だと考えます。市場全体でWeb・IT人材が不足している以上、求人票の表現だけでは構造的な差を埋めきれません。
求人媒体を変える、掲載期間を延ばすといった対策も、根本的な解決にはつながりにくいのではないでしょうか。
採用担当者の努力不足ではなく、市場全体の需給バランスが厳しいことを前提に、次の一手を考える必要があると考えます。
むしろ、求人票に力を入れる時間を、別の対策に振り向けたほうが効果的な場合も少なくないと考えます。
4.採用以外の選択肢を検討するタイミング
こうした状況を踏まえると、「採用できるまで待つ」のではなく、採用と並行して外部の伴走支援を検討するという選択肢も現実的だと考えます。
外部パートナーであれば、複数のクライアントを担当する中で得た知見をもとに、常に最新の手法でホームページ・SNSを運用できます。属人化のリスクも軽減できます。
採用活動を止める必要はなく、実務を外部に任せながら、腰を据えて採用活動を続けるという両立が可能になります。
外部パートナーを選ぶ際は、業種への理解や過去の実績を確認しながら、自社に合った相手を見極めることが大切です。
5.「まるごと任せる」という発想
テラデザインでは、Web担当者を一人採用する代わりに、情報発信・Web運用をまるごと引き受ける伴走支援をご提供しています。具体的には次のような形でご支援しています。
- ホームページの更新・改善を継続的に任せる
- SNS・ブログでの情報発信を任せる
- AIを活用した業務効率化まで一括で相談できる
採用してから体制を整えるのではなく、体制を先に整えたうえで、必要に応じて採用を検討するという順序に切り替えることもできます。実際にご相談いただく企業様の多くは、この順序に切り替えたことで、情報発信を止めずに採用活動を続けられるようになっています。
6.小さく始めて、体制を整えていく
すべてを一度に任せる必要はありません。まずはホームページの月額運用から、あるいはSNS発信の一部からスタートし、状況を見ながら支援範囲を広げていくという進め方も可能です。
採用活動を続けながらでも、並行して外部支援を取り入れることで、情報発信を止めずに済むという安心感が得られるのではないでしょうか。
小さく始めて成果を確認しながら範囲を広げていくことで、無理のないペースで体制を整えていけると考えます。
焦って大きな契約を結ぶ必要はなく、信頼できるパートナーかどうかを見極めながら、着実に進めていくことをおすすめします。
まとめ
Web人材が採用できない背景には、人材市場全体の構造的な要因があり、求人票の工夫だけでは解決しづらい面があります。採用を諦める必要はありませんが、並行して外部の伴走支援を検討することで、情報発信を止めずに済む体制を整えられるのではないでしょうか。情報発信を止めないことは、採用活動そのものにも良い影響を与えると考えます。まずは今の運用体制を見直すところから、始めてみてはいかがでしょうか。
