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ホームページを別の制作会社に乗り換えるときの手順と注意点

「今の制作会社に頼みづらくなった」「更新してもらえない」「費用が高すぎる」——こうした理由でWeb制作会社の変更を考えている経営者は少なくありません。ただし、乗り換えを焦るとドメインを失う・データが消える・SEO順位が急落するといった深刻なトラブルにつながる場合があります。本記事では、資産の確認から完全移行まで6つのステップで、リスクを最小限に抑えたWeb制作会社の乗り換え手順を解説します。

結論:乗り換えは「資産の確保」から始める

Web制作会社を乗り換える際に最も重要なのは、「焦らず、まず自社の資産状況を把握すること」です。多くの経営者が「早く次の会社に依頼したい」と急ぐあまり、ドメインやデータの確認を後回しにしてしまいます。しかしこれが最大のリスクです。

ホームページには「目に見える資産」と「目に見えにくい資産」があります。デザインやコンテンツ(文章・写真)はわかりやすいですが、ドメイン名・サーバーの契約・CMS(更新システム)のデータは、制作会社が管理している場合があり、乗り換え時にトラブルになりやすい点です。

▶ 乗り換え前に必ず確認する3つの資産

① ドメイン(〇〇.co.jpなどのURL):誰の名義で・どの会社で取得・管理されているか
② サーバー(ホスティング):どのサーバー会社と契約しているか・FTPアクセス情報はあるか
③ コンテンツデータ:WordPressなどのCMSデータ・記事・画像・お客様情報のバックアップはあるか

この3点が自社で管理できているなら、乗り換えは比較的スムーズに進みます。逆に制作会社が管理している場合は、移管交渉が必要になるため、段取りを踏んで慎重に進めることが大切です。

「乗り換えできない」と思い込んでいるケースも多い

「うちは制作会社に全部お任せしているから、乗り換えたくても無理かも」と感じている経営者も多いです。しかし実際には、ドメインの名義変更・サーバー移管・データエクスポートは法的にも技術的にも可能です。制作会社が「移管はできません」と言う場合でも、ドメインの登録者名義が自社であれば、権利は自社にあります。

本記事の手順に沿って確認を進めれば、ほとんどのケースで乗り換えの道筋が見えてきます。

乗り換えのベストタイミング

乗り換えを検討し始めたら、以下のタイミングを意識してください。

今の制作会社に不満を感じる典型的な5つのパターン

乗り換えを考えるきっかけはさまざまですが、テラデザインにご相談いただく経営者の方々からは、以下の5パターンが特に多く聞かれます。自社の状況と照らし合わせて、乗り換えの判断軸にしてみてください。

パターン1:更新・修正の対応が遅い・高い

「電話番号が変わったのに更新してもらえない」「ちょっとした文言修正に2週間かかった」「1行直すのに1万円請求された」——こうした不満は特に多く聞かれます。更新の度に費用が発生する従量課金型の制作会社では、更新費用の積み上がりが予算を圧迫することもあります。

本来、簡単な修正は自社でできる環境(WordPressなど)が整っているか、月額保守費用の中に含まれているべきです。修正の度に高額請求が発生する体制は、長期的に見て合理的とは言えません。

パターン2:担当者が変わってコミュニケーションが取れない

制作会社の担当者が退職・異動したことで「引き継ぎがされておらず、話が通じない」「最初の担当者だからわかっていたことが、新担当者にはわからない」という状況になるケースがあります。制作会社の内部体制の変化が、クライアント側のサービス品質に直結してしまう問題です。

パターン3:SEO・集客の成果が全く出ていない

「ホームページを作ってもらったけど、問い合わせが1件も来ない」「Googleで検索しても自社サイトが出てこない」——デザインは納品されても、集客への取り組みがなく放置されているサイトは非常に多いです。Web制作と集客支援(SEO・MEO・コンテンツ更新)はセットで考えるべきですが、制作のみで終わっている会社も存在します。

パターン4:月額費用の内訳が不透明

「毎月◯万円の管理費を払っているが、何をしてもらっているかわからない」「サーバー代・ドメイン代・保守費用が全部まとめて請求されていて内訳がわからない」というケースです。費用の透明性は信頼関係の基本です。内訳の説明を求めても明示されない場合は、見直しの検討が必要かもしれません。

パターン5:会社が縮小・廃業しそう/連絡が取れなくなった

制作会社が廃業した場合、サイトが突然消える・ドメインが失われるといった最悪の事態になりえます。「最近連絡が取りにくくなった」「メールの返信が数週間来ない」「会社のホームページが閉鎖されていた」といったサインがある場合は、早急に資産状況の確認と乗り換え準備を始めることを強くお勧めします。

乗り換え前に確認すべき「資産リスト」(ドメイン・サーバー・データ)

乗り換えの準備として、まず以下の資産リストを確認します。各項目について「自社が把握・管理できているか」をチェックしてください。

ドメインの確認

ドメイン(例:example.co.jp)は、ホームページのURLの根幹であり、SEOの積み上げの資産でもあります。同じドメインを使い続けることで、これまでの検索評価を引き継ぐことができます。

▶ ドメインが制作会社名義だった場合

制作会社名義でドメインが取得されている場合は、移管(トランスファー)の交渉が必要です。正当な手続きで移管を要求することは法的に認められた権利です。「認証コード(オースコード)」を制作会社に発行してもらうことで、他のレジストラへの移管が可能になります。拒否された場合はJPRS(日本レジストリサービス)などの公的機関に相談することも選択肢のひとつです。

サーバー(ホスティング)の確認

サーバーはホームページのデータが実際に置かれている場所です。以下を確認してください。

コンテンツ・データの確認

WordPressなどのCMSを使っている場合、データベースにはこれまでの記事・設定・お客様情報が蓄積されています。

乗り換えの手順ステップ(6ステップで解説)

資産の確認が終わったら、以下の6ステップで乗り換えを進めます。各ステップの順序は守ることをお勧めします。順番を間違えると不要なトラブルが発生することがあります。

Step 1:次の制作会社を選定する

現在の制作会社への解約連絡より先に、次の制作会社の選定をします。次の依頼先が決まっていない状態で解約すると、サイト管理が空白期間になるリスクがあります。新しい制作会社には「乗り換え」であることを伝え、以下を確認してください。

Step 2:現状サイトのバックアップを取得する

次の制作会社が決まったら、すぐに現状のサイトデータを完全バックアップします。WordPressであれば管理画面のエクスポート機能やプラグインを活用します。独自CMSの場合は制作会社にデータ一式の提供を依頼します。

バックアップはローカルPC・クラウドストレージ(Google Drive等)の両方に保存することを推奨します。

Step 3:ドメイン・サーバーの移管または切り替えを行う

ドメインが制作会社管理の場合は移管手続きを進めます。移管には通常5〜7営業日かかります。サーバーについては、新しい制作会社が推奨するサーバーに新規契約するか、既存サーバーの契約名義を自社に変更します。

▶ ドメイン移管中のサイト表示について

ドメイン移管中もサイトは通常通り表示され続けます。ただし、ネームサーバーの変更(DNSの切り替え)を行うと、最大48〜72時間の間、世界中に変更が反映されるまで時間がかかります(DNS伝播)。この間はサイトへのアクセスが不安定になる可能性があるため、時間帯や告知を配慮することが大切です。

Step 4:新サイトの制作・データ移行を行う

新しい制作会社による制作・移行作業が始まります。この段階で確認しておくべきことは以下のとおりです。

Step 5:現行制作会社へ解約・終了の連絡をする

新サイトの公開が完了してから、現行の制作会社に解約の連絡をします。この順序が重要です。先に解約連絡をしてしまうと、制作会社が意図的でなくてもデータへのアクセスが困難になるケースがあります。

解約連絡の際は、契約書に基づく解約通告期間(1ヶ月前・3ヶ月前など)を守ってください。書面またはメールで記録を残すことを推奨します。

Step 6:乗り換え後の動作確認と各種設定の更新

新サイト公開後は、以下の確認と設定更新を行います。

乗り換え時の注意点とトラブル事例

乗り換えを経験した経営者から実際に聞いたトラブル事例と、その予防策を紹介します。事前に知っておくことで、同じ轍を踏まずに済みます。

トラブル事例1:ドメインを人質に取られた

「乗り換えを申し出たら、ドメインの移管を拒否された」というトラブルは残念ながら実際に発生しています。制作会社名義でドメインが取得されている場合、理論上は制作会社が移管を拒否することができてしまいます。

予防策:契約前にドメインの管理名義を自社にすることを条件にする。既存の場合は今すぐWhoisで名義を確認し、制作会社名義であれば早急に移管交渉を始める。

トラブル事例2:バックアップなしでサーバーが消えた

制作会社が廃業し、サーバーの更新が止まったことでホームページが突然消えた、というケースがあります。長年運営してきたコンテンツや写真が全て失われることになります。

予防策:定期的(月1回以上)にサイトのバックアップを自社で取得する習慣をつける。制作会社の様子に変化があればすぐにバックアップを取る。

トラブル事例3:乗り換え後にSEO順位が急落した

サイトリニューアルに際してURLを大量に変更したにもかかわらず、リダイレクト設定をしなかったため、Googleのインデックスから評価が消えてしまった事例があります。上位表示していたキーワードから流入が激減し、問い合わせが数ヶ月間途絶えました。

予防策:URLを変更する場合は必ず全ての変更ページに対して301リダイレクトを設定する。サーチコンソールのデータをリニューアル前後で比較し、急変したページをすぐに確認できる体制を整える。

トラブル事例4:独自CMSのデータが引き継げなかった

制作会社専用の独自CMSで作られたサイトで、会社の都合でシステムのサポートが終了。データのエクスポート方法がなく、ブログ記事200本を手動で移行することになった事例があります。

予防策:新規のWeb制作では、WordPressなどのオープンソースCMSか、データエクスポートが保証されているシステムを選ぶ。独自CMSを採用する場合は「データのエクスポート権利」を契約書に明記してもらう。

乗り換え時に制作会社から請求される可能性のある費用

乗り換えに際して、現行の制作会社から以下のような費用を請求されることがあります。事前に契約書を確認してください。

これらの費用の正当性は契約書の内容によります。契約書に記載のない費用の請求には応じる義務はありません。不当な請求と感じた場合は、消費者センターや法律の専門家への相談も検討してください。

まとめ:スムーズな乗り換えのためのチェックリスト

Web制作会社の乗り換えは、正しい手順を踏めば決して難しいことではありません。最も重要なのは「焦らず、資産を確認してから動く」という一点です。以下のチェックリストを使って、抜け漏れなく進めてください。

乗り換え前の確認チェックリスト

乗り換え中のチェックリスト

乗り換え後のチェックリスト

「自社の状況がどのケースに当てはまるかわからない」「ドメインの名義確認の仕方がわからない」といった場合は、下のLINE無料相談でお気軽にご相談ください。現状の確認から乗り換えの段取りまで、無料でアドバイスします。八王子・多摩地域を中心に、多くの乗り換えをサポートしてきた実績があります。

FAQ

よくあるご質問

今の制作会社に連絡せずに乗り換えることはできますか?

ドメインとサーバーの契約名義が自社であれば、制作会社に連絡せずに乗り換えることは技術的に可能です。ただし、制作会社がドメインやサーバーを管理している場合は移管が必要になるため、連絡・交渉が避けられません。また、保守契約の解約には契約書に定められた手続きが必要です。スムーズな乗り換えのために、まず現状の資産管理状況を確認することを推奨します。

ドメインを自分で管理するにはどうすればいいですか?

お名前.com・ムームードメイン・Xserver Domainなどのドメイン登録サービスに自社名義でアカウントを開設し、ドメインを取得または移管します。制作会社が管理している場合は「ドメイン移管(トランスファー)」の手続きが必要です。移管には「認証コード(オースコード)」を現在の管理会社から取得する必要があります。取得を拒否された場合はWhois情報の登録者が誰かを確認し、法的対応が必要なケースもあります。

乗り換えでSEOの順位は下がりますか?

URLが変わらず、コンテンツをそのまま引き継ぐ場合は基本的にSEOの順位への影響は最小限に抑えられます。ただし、デザインリニューアルに伴うURL変更・コンテンツの削除・ページ速度の低下・構造化データの消失などがあると、一時的な順位変動が起こる場合があります。301リダイレクトの適切な設定とコンテンツの継続性を保つことが重要です。

WordPress以外のシステムからの乗り換えは難しいですか?

独自CMSや制作会社専用システムからの乗り換えは、データの移行が複雑になることがあります。特にブログ記事・商品データ・お客様情報などが専用システムに蓄積されている場合、エクスポート機能があるかどうかを確認することが最初のステップです。エクスポートできない場合は手動移行か、新しいシステムへの再入力が必要になります。WordPressへの移行は最もノウハウが蓄積されており、多くの制作会社が対応できます。

テラデザインへの乗り換えはどのように相談すればいいですか?

LINEの無料相談からお気軽にご連絡ください。現状のサイトURL・契約中の制作会社・お悩みの内容をお知らせいただければ、ドメイン・サーバー・データの状況確認から乗り換え手順のご提案まで無料でサポートします。八王子・多摩地域の中小企業様を中心に多くの乗り換えをご支援してきた実績があります。

小宮山

小宮山 泉(こみやま いずみ)

株式会社テラデザイン 代表取締役

Web制作・SEO・MEO・AI集客領域で2017年に創業。20業種以上の中小企業・店舗様を支援し、八王子・相模原・多摩エリアを中心にWeb制作・SEO対策・GBP運用代行の実績多数。制作会社の乗り換えサポートや、ドメイン・サーバー移管支援も多数対応してきた。「経営者の右腕」として伴走支援を行う。→会社概要を見る

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