同じ会社で同じツールを導入しても、積極的に使いこなす社員と、まったく触れようとしない社員に分かれることがあります。この差は、パソコンの得意・不得意だけで説明できるものではないのではないかと考えます。
1.「苦手だから使わない」だけが理由ではない
AIを使わない社員に理由を聞くと、「パソコンが苦手だから」という答えが返ってくることもありますが、実際にはそれだけが理由ではないケースが多いのではないでしょうか。「何に使えばいいか分からない」「失敗するのが不安」という心理的な要因も大きく関わっていると考えます。
2.差を生んでいるのは、最初の成功体験の有無
AIを積極的に使いこなす社員の多くは、最初に「これは便利だ」という小さな成功体験を持っています。一方で、最初に触った際にうまく使えなかった、あるいは面倒だと感じた社員は、その後も距離を置いてしまう傾向があるのではないでしょうか。
3.「失敗したら怒られる」という空気が行動を止める
新しいツールを試すときには、多少の失敗や手戻りが発生するものです。しかし、「間違った使い方をしたら注意される」という空気がある職場では、社員は挑戦することを避けるようになります。試行錯誤を前提とした雰囲気づくりが重要だと考えます。
4.使いこなす社員に共通する姿勢
AIを積極的に使いこなしている社員に共通するのは、完璧な答えを求めるのではなく、「とりあえず使ってみて、違ったら直せばいい」という柔軟な姿勢です。この姿勢は特別な才能ではなく、周囲の環境によって育てられる部分も大きいのではないでしょうか。
5.会社としてできる後押し
会社として社員のAI活用を後押しするには、まず経営者自身が「使ってみてどうだったか」をオープンに共有することが効果的です。経営者が失敗談も含めて話すことで、社員も気軽に試しやすくなると考えます。
6.教える側の伝え方も影響する
社内でAIの使い方を教える際、専門用語を並べて説明すると、かえって苦手意識を強めてしまうことがあります。「こんな面倒な作業が、こう楽になった」という具体例から伝える方が、行動につながりやすいのではないでしょうか。
7.小さな成功体験を、意図的に作る
社員一人ひとりに、まずは自分の業務の中で一つだけ「AIに任せてみる作業」を選んでもらうことをおすすめします。小さな成功体験を意図的に作ることが、使いこなす社員を増やす一番の近道だと考えます。
まとめ
AIを使いこなす社員と使わない社員の差は、得意・不得意ではなく、最初の一歩をどう踏み出せたかにあるのではないでしょうか。小さな成功体験を後押しする環境づくりが、社内全体のAI活用を広げる鍵になると考えます。
