1. なぜ表示速度を測る必要があるのか
結論から述べますと、表示速度は訪問者が途中でページを閉じてしまうかどうかに関わる要素であり、一度は数字で確認しておくことをおすすめします。表示に時間がかかると、せっかく検索やSNSからホームページに来てくれた方が、内容を見る前に離れてしまう可能性があります。
また、検索エンジンはページの表示速度を含めた「使いやすさ」を評価の一つの要素としていると言われています。感覚で「遅いかもしれない」と思っているだけでは改善が進まないため、まずは無料のツールで現状を数字として把握するところから始める流れが分かりやすいと考えます。
2. 無料で使える代表的な測定ツール3選
表示速度を測定できる無料ツールはいくつかありますが、代表的なものとして、検索エンジンを提供する会社が公開している測定ツール、海外の有志が運営する詳細診断ツール、そしてブラウザに標準で備わっている開発者向けの確認機能の三つが挙げられます。
いずれもホームページのURLを入力するだけで測定できる仕組みになっており、特別なソフトのインストールは不要です。たとえば美容サロンのホームページ担当者であれば、まずは検索エンジン提供のツールでURLを入力し、スコア(点数で表した評価の数字)と主な指摘点を確認するところから始めるとよいのではないでしょうか。
3. 測定結果の数字をどう見るか
測定結果には、0から100までのスコアや、ページが表示されるまでの秒数など、複数の指標が表示されることが一般的です。数字が低い、あるいは秒数が長いほど改善の余地があるという見方になりますが、同じ業種・同じ規模のホームページ同士でも、スコアには差が出やすいため、一つの数字だけで一喜一憂しないことも大切だと考えます。
むしろ重要なのは、ツールが具体的に指摘してくれる項目です。「画像のサイズが大きすぎる」「読み込みを待たせる要素がある」といった指摘内容を確認し、どこから改善すべきかの手がかりとして使う見方をおすすめします。
4. 表示速度が遅くなる主な原因
表示速度が遅くなる原因として多く挙げられるのは、画像サイズが大きいまま使われている、プラグインや外部のスクリプトを入れすぎている、サーバー(ホームページのデータを保管しておくコンピューター)の性能がホームページの内容に対して不足している、といった点です。
以前の記事(WordPressのプラグイン、入れすぎると起きる問題)でも触れたとおり、便利だからと増やし続けたプラグインが、表示速度の低下につながっているケースも少なくありません。たとえば工務店のホームページで、施工事例の写真を加工せずそのまま何十枚も掲載している場合、画像の容量が大きいために表示が遅くなっている可能性が考えられます。
5. 自分でできる改善の第一歩
改善の第一歩としては、次のような点をまず確認してみることをおすすめします。
- 掲載している画像のサイズを、表示に必要な大きさまで圧縮・縮小しているか
- 使っていないプラグインやアプリが残っていないか
- トップページに動画や装飾が過剰に入っていないか
- スマートフォンでの表示にも時間がかかっていないか
これらは専門知識がなくても確認できる項目が多く、小さな見直しだけでも改善が期待できる場合があります。すべてを一度に直すのではなく、指摘された項目の中から優先度の高いものから順に取り組む進め方が無理のない方法と考えられます。
6. AIを使って原因を整理する方法
測定ツールが出す結果には、専門用語が多く含まれていることがあります。そうした場合は、ChatGPTなどのAIチャットツールに測定結果の文章を貼り付け、「これはどういう意味か、優先して直すべき点はどこか」を日本語でやさしく説明してもらうという使い方も考えられます。AIは、今のホームページの状態を棚卸しして見える化できるツールとも言えるため、まず現状を整理する段階で活用する方法は取り入れやすいのではないでしょうか。
ただし、実際に画像を圧縮したり、プラグインを削除したりする作業は、ホームページの表示が崩れないかを確認しながら、最終的には人の手で進めることをおすすめします。より高度な改善が必要な場合は、専門家への相談も一つの選択肢です。
なお、2026年10月時点の情報です。各ツールの仕様や表示項目は変更されることがありますので、最新の内容は各ツールの公式サイトでご確認ください。
7. 測定を定期的に行う重要性
表示速度は、一度改善したら終わりというものではありません。新しいページを追加したり、画像を増やしたりするたびに速度が変化することがあるため、公開後も定期的に測定しておく習慣を持つことをおすすめします。月に一度程度、無料ツールでスコアを確認するだけでも、問題の早期発見につながると考えられます。
まとめ
ホームページの表示速度は、無料の測定ツールを使えば専門知識がなくても数字で確認できます。測定結果は一つの数字だけで判断せず、具体的な指摘項目を手がかりに、画像サイズやプラグインの見直しから取り組むことをおすすめします。まずは、普段お使いの検索エンジンが提供する無料ツールで、自社のホームページのURLを一度測定してみてはいかがでしょうか。
