「専任担当者を雇うのと、外部に委託するのと、どちらが安いのだろうか」。中小企業の経営者様からよくいただくご質問です。給与だけを見ると内製の方が安く感じられることもありますが、採用コスト・教育コスト・離職リスクまで含めて考えると、単純に比較できるものではないと考えます。
1.「採用の方が安い」は本当か
月給25万円の担当者を一人雇うのと、月額数万円の外部委託を利用するのとでは、表面上の金額だけ見れば採用の方が高く感じられます。しかし、採用にかかる費用や、採用後に発生するさまざまなコストを含めると、印象が変わってくることがあります。
2.専任担当者を雇う場合にかかるコスト
給与に加えて、社会保険料などの法定福利費、求人広告費や紹介会社への手数料、育成にかかる時間、機材やソフトウェアの導入費用など、目に見えにくいコストが積み重なります。採用してすぐに戦力になるとは限らない点も考慮が必要です。
3.外部委託の場合にかかるコスト
外部委託の場合、月額の契約料の中にノウハウ・実務経験・複数分野の対応力が含まれています。採用活動や育成にかかる時間・費用が発生しない分、初動が早く、最初から一定の品質を期待できるという特徴があります。
4.コストだけでなく「リスク」も比較する
専任担当者を採用した場合、その担当者が退職すれば、業務が再び止まってしまうリスクがあります。属人化したノウハウは引き継ぎが難しく、また一から採用活動をやり直すことにもなりかねません。外部委託であれば、担当者個人に依存せず、組織として業務を継続してもらえるという安心感があります。
5.どちらが自社に合っているか見極める視点
- 業務量が多く、常に専任で対応する必要があるか
- 専門知識が幅広く必要で、一人でカバーしきれないか
- 採用にかけられる時間的な余裕があるか
- 属人化のリスクをどこまで許容できるか
これらを整理した上で、採用と外部委託のどちらか、あるいは両方の組み合わせが適しているかを判断することをおすすめします。
6.コストを正しく比較してから判断する
表面上の金額だけで判断せず、採用コスト・教育コスト・離職リスクまで含めて比較することで、より現実的な判断ができるようになります。「安いから採用」「高いから委託」ではなく、トータルで何が自社にとって合理的かという視点が大切だと考えます。
まとめ
専任担当者を雇うコストと外部委託のコストは、給与額面だけでは比較できません。採用・教育・離職リスクまで含めたトータルコストで考えることで、自社に合った選択が見えてくるのではないでしょうか。
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